私は毎朝4時半に起きて,洗濯と片づけ,そして少しだけ「自分の時間」を楽しんだ後,朝食の支度にとりかかるのですが,5:45ごろにNHK第1放送(ラジオです)で健康についてのコーナがあります.だいたい時間帯からして,中高年の人を狙ったとみえる内容なのですが,これがけっこうおもしろくて,つい手を休めてじっくり耳を傾けてしまいます.
この間のこと.「今週は,睡眠にまつわるトラブルについて」だというので,不眠症や睡眠時無呼吸症候群の話かと思ったら,「実は,もっとも重大な,睡眠にまつわるトラブルは,睡眠不足なのです」とお医者さんが言い切っていました.ふむふむ.
「人間は,”寝て”,”食べる”ことによって活動できる動物なのです.でも,この動物として当然のことを忘れ,睡眠時間は削れるだけ削ったほうがいい,という風潮があります」と強く批判.確かに,食べないことはないけれど,寝る時間は削る方向にありますなぁ…
現在は,小中学生においても睡眠不足(夜更かしして,朝起きられない,10時半ごろにもう眠くなってしまう)の現象が顕著に表れているそうです.これでは勉強の効率が上がるはずもないと.ふむふむ.「ハーバード・ビジネス・スクールでも,睡眠不足は企業のリスクである,と警鐘を鳴らしているんです」 おっ.それは心強い.
※調べてみたら,「ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー 2006年12月号」にそのような記事が載っているようです.
※この書籍に関する詳しい内容は,以下の通りです.
特集 組織の「現代病」見えざる経営課題 ――睡眠不足は企業リスクである
チャールズ・A・ツァイスラー ハーバード・メディカルスクール 教授
モーレツ主義を謳う企業風土のなかで、マネジャーの多くは、睡眠時間を犠牲にして仕事に打ち込んでいる。短い睡眠時間はバイタリティやパフォーマンスの高さと混同され、一日八杯のコーヒーを飲みながら、毎晩五、六時間しか寝ず、週に一〇〇時間働くなんてことを何とか続けている。しかし、ハーバード・メディカルスクールの睡眠の権威は睡眠不足の危険性を警告する。睡眠不足が人間の認知能力に及ぼす悪影響を認識し、社員も経営陣も等しく従う睡眠指針を会社として規定すべきだ、と主張する。
(以上,http://www.dhbr.net/magazine/article/200612_s03.html より引用)
もう,こうなったら,企業が早寝早起きを推奨するしかないですね.夜20時には完全退社,などなど.電気を切ったりエアコンを止めたりすれば,さすがの社員たちも帰らざるを得ないかも…? で,自宅にパソコンを持ち帰ろうにも,情報漏洩を恐れて持ち出し禁止とか.
でも,それじゃ仕事がおそろしくはかどらないでしょうね...
***
いつしか,私をはじめ多くの会社員には,「残業して当たり前」という思い込みが根付いてしまっているようです.残業ゼロでこなせる仕事を100%だと考えて,リソース配分から見直す必要があるのかも,しれません.
自分の効率も,150%くらいに改善する必要があるのかも,しれません....