2007年3月アーカイブ

「技能五輪国際大会(通称:技能オリンピック)」って,ご存じですか?

確か,以前,旋盤工の方かだれかが優秀な成績を修めていたような… と思っていたら,なんと組み込みシステム開発の競技種目もあるんです.

種目名は「メカトロニクス」.実際に工場などで使用されているFA(生産自動化)機器を使用し,装置の設計や組み立て,調整,プログラミング,ネットワーク運転,トラブルシューティングなどの技能を競うのだそうです.この種目は2人でペアになって行うのだとか.4日間,22時間をかけて競技を行うようです.

ほかに,「機械製図CAD」なんてのもあります.「情報技術」というのもあって,これは,WordやExcel,PowerPointなどを使ってオフィス文書をパソコン上で作成する競技だとか.

ちなみに,国際大会に出場できるのは,各参加国,1職種につき1名(または1組)だそうです.ただし,年齢制限がある(1985年1月1日以降に生まれた人のみOK)とのこと….腕に覚えのある若人は,ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう?

詳しくは,静岡県のホームページ内
2007年ユニバーサル技能五輪国際大会
を参照ください.

くらた まなぶさんの著書「リクルート『創刊男』の大ヒット発想術」を読みました.自分の仕事ぶりについて,すごく考えさせられました.

ちゃんと,伝えたい人に伝えられていたか.ちゃんと,ほしい情報(読みたい記事)を提供できていたか.こちらが頭の中で作り出した架空の人物に向かって記事を発信しているだけではないか.etc.

もっと,きちんと,自分の仕事の本分に取り組まなくては... と決意を新たに.

毎年,春先になると鼻がムズムズして,くしゃみが出ることが増えていました.

「これってウワサの花粉症かもな…… いやいや,実家の父が花粉症だから,きっと花粉症に違いない......でも,耳鼻科に行くのもいやだし(←偏見),鼻にシュッと薬を入れるのも,乙女としては恥ずかしいよな…… ま,どうせ毎年GW前には終わるし」

などと思って,毎年やりすごしてきたのでした.ところがなんだか,年々症状がひどくなるような気がしていたのです.特に今年は,(引っ越して環境が変わったからか)くしゃみが止まらずに夜よく眠れない,などという事態まで発生しました.

「も,もう...耳鼻科に行っちゃうか… でも,今は混んでいるだろうし,忙しくて,病院が開いている平日日中には行けないしなぁ…」

ところで,診察ってどんなことするんだろう? せっかく行ってもアレルギー・テストとかで,「結果は来週」なんていうのもつらすぎる.実家の父に聞いてみると,症状を聞かれて,答えれば薬が処方されるという(あ,それだけですか).それで,その薬が,市販のものに比べて格段に効くそうだ.これは行かなくっちゃ!

...と思って健康保険証(カード)を探したら,これが見つからないのです.めったに医療機関にかからない私は,おそらく昨年の秋に親子歯科健診で持参したときに,カードをなくしてしまったのでしょう....で,保険証がないと,自費(全額負担)になる,と聞いて,受診を諦めました.

 すると,どうでしょう! 実家の母がこちらに来るついでに,なんと,実家の父がもらっていた花粉症の薬(鼻と,目と,飲み薬)を持ってきてくれたではありませんか.さっそく使ってみたら,そのすっとすること! この爽快感! 「花粉症だったらイヤだ」なんて小さいことにこだわっていた自分がかわいそうになってしまいました.

それからは,飲み薬はとりあえずそのままにして,開封した目と鼻の薬を常時持ち歩いています.耐えられない! と思ったら,シュッ,ポツッ.それだけで,なんと人生がクリアになることか.それに,「持っている」という安心感がアレルギー反応を弱めるという効果も,もしかしたら,あるのかもしれません.

来年の春には自主的に病院に行こう,と,決意を新たにした私でした.

Suica定期券を購入して4日.今のところ,不都合はないようです.

実はまだ,チャージしてないんですよね....だから,定期券をピッ! とするたびに,「残額0円」の表示を確認しながら通過しています.

Suicaの自動改札はまあ,これまでも稼働していた実績のあるものなので,まあそれなりには信頼しているのですが,やっぱり新しいシステムには「もしかして...」という疑いの目を向けておくべきでしょう.定期券区間内で料金を引き落とされたり,私鉄駅で乗ってJRで降りるときに料金計算が違っていたり,都営地下鉄と東京メトロの乗り継ぎで割引額が適用されていなかったり,など,不具合が想定されるパターンがいくつかあります.注意して行動し,それらのパターンに当てはまる経路のときは,よくよく気を付けよう... と,今から思っています.

ま,超多忙期だと,いくらチャージしたかさえ記録しそびれてしまうんでしょうけど... 履歴印字機能にも不具合を疑わなくてはね.少なくとも,最初のうちは.

そう言えば,PASMOの自動改札って,ピッ!とかざした瞬間に,一度ドアが閉まりかける気がするんですけれど….と思っていたら,JRの自動改札を抜けるときには,前の人がドアを抜け終わらないうちに自分がカードをかざしていることに気づきました.そっか,みんなが非接触ICカードでずらずら入退場するようになれば,気にならなくなるのね,たぶん.

# 今のところ,私鉄(の定期)でピッ! とするのは,ちょっとした優越感です….

筆者から聞いた話なのですが,日本のストック・オプション制度に関する税制には,当事者にとっては納得のいかない内容がいろいろとあるようです.

例えば,ストック・オプションの制度を行使して自社株を大量購入し,その後,株が暴落すると,税金を払えなくなってしまったりするらしいです(参考:「ストックオプション制度の落とし穴」など).

税金を払えないと,延滞税がかかるそうです(年14.6%).さらに納付が遅れると,家や土地,自動車などが差し押さえられるようです(参考:「税務Q&A」).普通,法人税だったら,利益が出ていないとかかりませんよね.所得税も,給与や賞与などの所得に応じてかかるはずだし,不動産取得時の税金なども,不動産そのものの価値よりは少額のはずです(取得時価額と,現在の時価総額などで差額はあるかもしれませんが…).だから,普通,「税金を払いたくても払えない」という状況は発生しにくいはずで,それでも「払えない」人には,何らかの救済策があってしかるべきとは思うのですが….

でも,結局は,そんな大金に縁のない庶民としては,「ひとごと」なんですよね.それも,お金がなくてカワイソウな人なんだったら同情の声もたくさん集まるでしょうが,

「え? ベンチャ企業で急成長? よかったじゃない.大暴落? ふーん,運が悪かったんだね.でも,私には関係ないから」

と思ってしまっているような気がします.
 私の地元でも,大地主であるお父さんが亡くなって,相続税を払うために,高大な土地を野村不動産に売却した話を知っています.当初,その土地は,学校用地として市が買い上げる予定だったそうなのですが,市が提示した購入価格と野村不動産の購入価格に大きな差があり,ばく大な相続税を払う必要もあったため,野村不動産に売ったそうで….
 その売却地には雑木林があって,タヌキなども住んでいるという噂の,住宅地の中の自然のオアシスでした.どうせなら大規模マンションよりも,市に公園か何かにしてほしかった….上記の話を聞いたとき,私にも,地主の相続税のことを同情する気持ちよりも,やっぱり,「どうせ相続税なんて,それなりの財産がある家にだけ関係のある話でしょ.うちなんて関係ないもんね~」という「ひとごと意識」がありました.

判官びいきはやりやすいけれど,このせちがらい世の中,「持てる者」までを擁護するような広い心を持つのは,なかなか難しいです….
身近な人に不運が訪れて,初めて気づくことなのかもしれません.自戒を込めて.

人は葵ちゃんを見ると,ほっておけないらしく,「葵ちゃん語録」などというblogまで立ち上がっているそうです.

blogの作成者は,Interface編集部の大先輩です.“大人の人”から見ると,葵ちゃん,ホント,かわいいですよね.脱力したい(=肩の力を抜きたい)ときにお勧めです.

ピダゴラスイッチがマイブームです.

先日,某高校を取材したとき,生徒さんの着メロでピタゴラスイッチが流れていた!

おっ? 「大学生に人気のある幼児番組」だと思っていたら,高校生も知ってるんじゃない!

栗コーダーカルテットが,イカ天でデビューした「たま」と関係があるとか,
「たま」のメンバが,かつてのメディア芸術祭で入賞した「電車かもしれない」の作詞作曲者だとか,いろいろつながりが見つかって,自分の周辺でワヤワヤしています.

やっぱり,技術者を育てるには,ピタゴラスイッチだよね! と妙な自信を持ってしまいました.だから,現在編集中のフレッシャーズ向け特集は,ひそかにピタゴラスイッチ風を目指しました.

木枯らしもそろそろおさまって,いよいよ,卒業&入社/入学シーズンに突入です.フレッシュな空気をたくさん吸って,私もリフレッシュしようと思います!

...とにかく,気持ちだけは前向きなのだとお伝えしたかったわけで... 乱文迷文,失礼いたしました.

P.S.

そうそう,書きたかったことを書き忘れていました.昨日の「アルゴリズムこうしん」なのですが,

「アルゴリズムこうしーん! 飛行機の会社の人といっしょー!」

と言っていたので,なんてまわりくどい言い方をするんだ(スチュワーデスとか,キャビン・アテンダントとか言えばいいのに...それかANAとか? NHKだから言えないか),と思っていたら,本当に“飛行機の会社の人たち”が出てきたのです.

操縦士さんが2人.キャビン・アテンダント(旧称スチュワーデス)さんが2人.整備士さんが2人.そうそう,仕事って,こういうさまざまな人たちで成り立っているんだよね,と,思わずしみじみ見てしまいました.

何度見ても,なるほどーと思うのが,「くうーき入れます シュッ シュッ」のところで,両手を左右に上げる人が本当に手を「シュッ シュッ」と上げるんですよね.その微妙なぎこちなさが,空気を入れられているようで面白いんです.
試しに自分でやってみたら,実はなめらかに手を持ち上げようとするほうが難しいことに気がつきました.ああ,あれは,わざとぎこちなく振る舞っているのではないのですね.

いろいろ勉強になります….

本日のメニュー

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本日の残作業.

・特集記事の入稿(あと1章!) ...必ず今日中に

・同じく,連載記事の入稿 ...できるだけ今日中に

・導入中のシステムの運用テスト(不具合や不安点の洗い出し) ...何が何でも明日までには

まあ,まずは,これだけをぜったいにやらなくては...(できるかな... いや,やらなくては)

***

22:12pm まず1項目めは終了! えっと,次は...

2007年3月18日から,これまでパスネット圏だった私鉄各社がPASMO(非接触ICカード)を導入し,同時にSuica(JRの非接触ICカード)とPASMOの相互利用が始まりました.

やった! この日を待っていたんです!

というのも,私も首都圏の多くの通勤人の例にもれず,私鉄からJRを乗り継いで会社に至る人間だからです.JRだけならSuica定期にできるけれど,私鉄と2枚定期券を持つのはいかにも面倒….だから,黒く汚れた定期券で,今までガマンしてきたんです.間違ってSuicaで入場してしまったときは,途中から定期券の区間に入っても,しかたなくSuicaで出場していたんです…(ま,損失は,たかが30円,たかが50円,…なんですけどね).

これからは,Suica定期でスーイスイ.使用履歴も経費の〆日で印字すれば,経費精算も楽々(になる予定)! …なによりかにより,今日の帰宅時に,私鉄駅で「ピッ!」とできるのが,楽しみです.

3月12日,SESSAMEの主催するセミナ「9th Open SESSAME Seminar」を取材してきました.今回は,OJTに関する内容でした.その中で,バブル入社世代だとおっしゃる参加者の人が,「自分よりも下の世代が,自分たちのことをばかにしており,うまくコミュニケーションできない」と訴えておられたのが印象的でした.

何を隠そう,私もバブル崩壊後に就職活動をしたクチですから,その後輩がたの気持ちがよおーく分かります(笑).

なにせ,数年前の先輩の就職活動ときたら,「まず鰻丼をおごってもらい,次にお寿司,次にステーキで内定」と聞いていたものですから,「就職活動って,きっと楽しいんだ」と思っていたのです.

それなのに,実態ときたら... 着慣れないスーツで会社説明会に出たり,就職部の掲示板をうろうろ眺めたり,「とにかく数を回ったほうがいいらしい」と聞いて,いろんな業種のいろんな企業を雑多に回ったり... 「不採用」を告げられるのは,自分を否定されるようで,とてもつらいものでした.

そんな就職活動の恨みが,「バブル期には無能な人でもばんばん採用されたから」という話と合わさって,「無能な先輩になんか,こき使われたくない」という態度として固まってしまうのです.

でも,結局人間って,それぞれ違うじゃないですか.いくらバブル世代でも有能な人はいるし,お互いに「一把ひとからげ」ではなく一人一人を見るようになれば,信頼できる人とそうでない人は自分で見分けます.
 結局,人間は学歴でも世代でもないんだな,と,現に私は感じています.

さっ.自己主張はここまでにして,仕事しなくっちゃ...

現在かかわっている,あるプロジェクトがあります.そのプロジェクトにおいては,私は「お客さま」で,注文を出しては対応してもらうような立場です.なかなか意思疎通が思うようにいかず,頼んだことが違うふうにできてしまっていたりして,泣きたいような思いになることも多いのですが,打ち合わせに消費される時間は多いにせよ,何かしら自分には爽快感があるのです.

なんでだろう... と考えた末,「自分には責任がないからだ」ということに,思い至りました.

自分はきちんと伝えている.メモも渡している.それなのに,相手はちゃんとやってくれない....自信を持ってそう言い張れる環境(機会)って,もしかして,すごく気持ち良いことなんじゃないか... と思ったのです.

仕事においてトラブルがあったとき,大抵は,両者とも何かしら悪い点があって,特に,他人にものを頼むことの多い職業ですから,相手が悪いと思われる場合もこちらが頭を下げることが多いのです.でも,システム開発は違う.だって,こっちが「お客さま」ですから.それに,私はプロジェクト・リーダでもないから,結果に対して責任をとる必要がまるでありません.「私はこれだけがんばったのに,対応してくれませんでした」.堂々とそう言えるうれしさと言ったら!

そんな風に思い至ったとたん,もしかして,日ごろのストレスを業者さんにぶつけているだけなのかもね...という反省が頭に浮かびました.

# まあ,ときどきはそんなふうに思って,勢いづいてしまいがちな自分をいさめなくては...ね.

マイクロソフトが主催する,プレス(報道関係者)向けのWindows Mobileセミナーに参加しました.W-ZERO3などのPDA系ケータイ(いわゆる“スマートフォン”)に関するセミナーだったのですが,購買層が,ディジタル・ガジェット好きの一部の層から,一般のビジネス・ユーザ層に広がりつつあるところ,だそうです.

まあ,便利で,セキュリティ上も問題ない(というか会社が禁止しない)のであれば,社外からサーバにつないでメール・チェックできれば便利ですよね... (まあ,私は,「多少の重さはガマンしても機能制限なしのノート・パソコンを持ち歩きたい派」なのですが).

ところで,W-ZERO3のユーザとして紹介された,アロマテラピー研究で第1人者だという女性(日下部さん)が「やっぱり女性は,パソコンとか苦手ですから...」と発言していたのですが,本当にそうなんでしょうかねぇ...?

まあ,苦手というか,「そんなの知らなくても生きていけるよね」,「かえって男性に頼ったほうが喜ばれるしね」というところはあるとは思いますが.苦手,というより,そもそもやったことがない,というだけなのではないでしょうか.

# 別に,パソコンの筐体を開けたり,組み立てたりするスキルや知識がなくても,PDAやスマートフォンは使いこなせますよ~.

ぜんぜん別の話ですが,「男性のほうが空間把握能力が優れている」とか言われるのも,なんだかカチンときますねぇ.地図の読めない女,とか一般に言われますけど,私は地図を見るのが好きだし得意だし,私よりもよっぽど地図の読めない男性を何人も知っていますし.

# さらに,男性のほうが「空間把握能力が優れているから,本来収納や片づけも得意」と言われると,さらにカチンときますねぇ.だったら,ちゃんと片づけてよ! と家の中の男性陣に,声を大にして言いたいです.

えーと,なんだか話がそれました...

言いたかったのは,自分ができない言い訳を性別のせいにしないでほしい,ということです.その発言で,人類の半分を問題に巻き込んでいることになるのです! もっと自覚してください!

...今,「ほら女はすぐ感情的になる」って言ったのは,もしかして,あなたですか?

お医者さんにもいい人はいます.でも,中には「オレサマはお医者様なのだ」,「ワタクシが医者なのよ」,と,高~いプライドをぶらさげて患者を「診てやっている」人もいるんですね.今までに,そういうお医者さん2人とケンカしました.

もう2度と行くまい,と思うのですが,どうしても場所の制約を受けてしまいます.特に子連れだと,通いやすい近所以外には選択肢がありません.

医者だってサービス業.それを忘れずにね.カード会社や銀行,保険の腰の低さを見習ってください.

# あ... 編集部にかかってきた電話の応対も,「サービス業」相当にしなくちゃね...(自己反省).

仕事の基本は優先順位をはっきりさせてこなしていくこと,だと思うのですが,だいたい「忙しい&忙しい」とテンパっているときは,すぐやらなきゃ,というタスクが3~4個あります.

そういうときに,なぜか最優先で実行されるのが,「定例会議」.これは,決まった日時に,必ず開催されますから. ――それから,外出予定.これも,一度決めたら,めったなことでは崩れませんから.それから,毎日,毎月こなさなければならない,ルーティン・ワーク.

で,肝心の,今日中にやらなきゃならなかったことを,退社30分前に思い出したり――.

そんなことを,懲りずにいつも繰り返しています.

で,なんで,忙しいときほどblogが順調に更新されてるかなァ….

昔は数字が苦手でした.

数学の成績が悪い... というわけではなかったのですが,数字は頭に入らないし,なにより興味が湧かない.それよりも,人間の心のほうに興味がある...,とずっと思ってきました.

なにせ,フランス革命とマリー・アントワネットらを描いた歴史マンガ『ベルサイユのばら』を読むときも,年号はすべて読み飛ばしていましたから...

そんな私が,数字に興味を持ち始めたきっかけは,二上貴夫さんが情報処理の学会誌に掲載したインタラクティブ・エッセイ『私はソフトウェアを測るのが好き!』でした.

出だしから「私は測ることが好きである」で始まるこのエッセイは,対象を客観的に捉えるためには数値化したデータが不可欠であるという,ごく当たり前のことを改めて気づかせてくれました.そもそも直観(&直感)優先,事実軽視の傾向がある私には,とても衝撃的な発見でした.

それから,細川宣啓さんのソフトウェア・メトリクスの講演を聴いて,なるほどなぁ...仮説を立てて計測し,結果を見ながらまた仮説を立てていくのって,おもしろいなぁ... と思い始めました.それからは,生来のメモ魔の性格が手伝って,ことあるごとに数値情報を採取したくなりました.

まあ,まだ「採取したくなった」段階で,採取したデータを充分に分析,活用するところまでは至っていないのですが….ともかく,このエッセイ,ぜひ読んでみてください.それから,細川さんのご講演を聴きたければ,JaSSTなどにぜひ足をお運びください.

そう言えば,組み込みネットにも,細川さんのインタビュー記事が載っています.こちらもぜひ.(余談ですが,細川さんってとっても二枚目です)

同僚(後輩)である,新人編集者の葵ちゃんがblogを書いています.

彼女が日々学んだことをつづっているのですが,「え...?! そんなことも知らないの?」と思うことがいろいろ.ちなみに,ここに書かれていることは,彼女が「知らなかった」ことで,別にネタとして書いているわけではありません(...それとも,もしかして,ものすごい演技派だったり?).
彼女はちゃんと日本国内で義務教育を受け,技術の勉強も4年ほど続けてからうちにやってきたわけですが,技術というより,一般常識と呼ばれるあたりに,どうも弱いようです.

さすがに,インドとインドネシアは違う国でしょ...
ベネツィアって,『ベニスの商人』のベニスと同じって,知ってるかなぁ...
3単現って,中1で習ったよねぇ...
“アル中”は,アルツハイマーとは別だよねぇ...

などと,日々おちょくっては楽しませてもらっているのですが(注:お局はしてません!),

え? ペンギンって,北極にはいないの?
(北極にはシロクマ+ペンギン,南極にはペンギンだけ,と思ってました)

私も知らなかった...あー,彼女のこと,笑えないなぁ...

でも,やっぱり自分で調べてみないと,北極にペンギンがいないとは信じられません.さっそく調べてみました.

動物写真家「丹葉暁弥」さんのHP内の,「ペンギンのQ&A」のQ1,Q10あたり.ふむふむ,外敵が少ない南極が生きやすい,とね.北極にいたペンギン(オオウミガラス)は,19世紀半ばに絶滅したそうです.

長崎ペンギン水族館の「ペンギン○×クイズ」(念のため,公的なサイトでも確認).やっぱり,北極にはいない,と明言していますね.

うーん,やっぱりいないんだ...

***

さてさて.来週には,「え? ペンギンが北極にはいないなんて,常識だよ?」と言っていそうな自分を感じます.常識って,時代や人によって変わるものですよね.

毎年,春になると,鼻がムズムズします.今年は暖冬の影響か,2月のうちから目のかゆみとくしゃみが始まり,朝方と夕方以降,寝付くとき,夜中などにつらい思いをしては,「毎年ごまかしてきたけれど,今年こそ,耳鼻科に行って処方してもらったほうがよいかも...」 などと思っていました.

そんなときニュースで「今がピーク」と言っているのを聞き,「じゃ,きっと,もうちょっとだから,我慢しちゃおう!」と計画変更.だって,今は耳鼻科混んでるもの.どうせ行くなら,来年の寒いうちに行きたいもの.

花粉の飛び始めた時期は早かったけれど,花粉の量は例年に比べてそう多くないそうなので,きっと早めに終わるのでしょう.いつもは3~4月ごろがつらいのだから,今年は3月中に終わるかも?

流行を先取りしないと気が済まないタチなんです(?).

宇宙につむぐ連詩

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昨年の秋から今年の春にかけて,宇宙航空開発研究機構(JAXA)で,「宇宙連詩」という企画をやっています.谷川 俊太郎さんや大岡 信さん,宇宙飛行士の方,一般で公募した方などが,前の人のイメージを新たに展開しながら,宇宙に流れる「生命のメッセージ」を紡ごう,という企画です.

新聞記事で紹介されていた,連詩の第4番目の作品(小学校2年生,あさの しゅんくんの詩)が良かったので(http://iss.sfo.jaxa.jp/utiliz/renshi/main_poem.htmlを参照),私も参加してみたいな... などと思いました....

で,思ったっきり,JAXAのWebサイトものぞくことはなく,今日に至ったわけなのですが,今日の午後,思い立って,次回の公募に応募してみました!
電子メールで応募できるので,手軽です.

〆切は来週の月曜.選ばれた作品の発表は,来週の金曜.

これで1週間後が楽しみです... ま,宝くじ程度に,ですけれどね.

構造化分析,構造化設計,構造化プログラミング….これらをまとめて「構造化技法」と呼ぶそうです.

知識のないまま,だいたいのところをざっくりとまとめると,たぶんこんな感じです(お詳しい方がおられましたら,ご教示ください!).まず,コンピュータが開発され,プログラムが活用されるようになると,だんだんプログラムの規模が大きくなり,流れも複雑になってくる(フローチャートの時代).

そこで,1966年にベームとヤコビーニが証明した構造化定理「一つの入り口と一つの出口を持つプログラムは,連接と選択,繰り返しを組み合わせることで記述できる」をもとに,ダイクストラが「構造化プログラミング」を提唱した(1).その後,ヨードンやコンスタンチンが「構造化設計」手法を提唱したり,デマルコが「構造化分析」手法を提唱したり,はたまたワードとメラー,ハトレイとピルバイらが構造化手法をリアルタイム・システム向けに拡張するなどの発展を遂げた(2).たぶん,これが1970年代のこと(DFD,手続き型言語としてのC言語の時代)(3)

1980年代に入ると,新たな考え方として「オブジェクト指向」が登場する.イベント・ドリブンのGUI開発にはとても便利な考え方であり,またツールの後押しもあり,インタラクティブなソフトウェア(システム)の開発に使われてきた.ただし,リソースが潤沢でない組み込みシステム開発からは「オブジェクト指向なんて,とんでもない!」という拒否反応も出ているようだ(特定の分野においては,UML,C++の時代).

***

こう見てくると,「構造化技法」は,革新的でクールな(美しい)技法だったんですね,きっと….1970年代から提唱されているから,とか,現在,対応ツールが廉価で入手できないから,とか言わずに,そこに込められた「要領の良さ」とでも言いますか,「本質」をとらえたいと思います.

まあ,分析って,(自己分析も含め)やってもやっても終わりがなくて,どんどん細分化されてしまう,という話も聞きますけどね….

参考・引用*文献

(1)* 渕田孝康;ソフトウェア工学 - 構造化分析,2006年11月,
http://www.ics.kagoshima-u.ac.jp/edu/SoftwareEngineering/structured-analysis.html

(2)* SESSAME WG 2;組込みソフトウェア開発のための構造化モデリング,翔泳社,2006年1月.

(3) @IT情報マネジメント用語事典;DFD (data flow diagram),
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/dfd.html

(4) WikiPedia;ソフトウェア工学,
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E5%B7%A5%E5%AD%A6

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