数字に強い人,弱い人

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先日,同僚が「うちのカミさんは,4桁の暗証番号をすぐ忘れるんだよなぁ」とぼやいていました.何を隠そう,私だって忘れます.忘れて,適当に入力を繰り返しては口座をロックされたりしてしまいます.

なぜそうなのか? ということを,同僚と話していて,思いつきました.

同僚は,4桁の数字を「数字」として認識しています.一方,私は,「四つの文字」として認識しているのです.言わば,int型かchar型かの違いです.だから,同僚に言わせれば,「1234が,1324や4123のはずはない」のですが,私にしてみれば,「1234?1243?2134?…」の何がなんだか分からなくなってしまうのです.

同じような話で,音楽好きの上司と話していて,「ドの周波数はいくつか知っている?」と聞かれ,「660Hzでしたっけ?」と言って唖然とされました.え? …もしかして,よっぽど大外れなことを言ってしまった? と思ってこっそり調べたら,ラ[A]の音[オーケストラの調弦で使う]が440Hz,その上のミ[E]が660Hzじゃないですか! こんなの誤差の範囲ですよ,Yさん! と言いたくなるのは,私が「440」も「660」も”似た値”と認識しているからなのです(ド[C]の音は261.626Hzだそうなので,そういう意味では大外れだったわけなのですが).

※参考にしたページ:
 ・大三元さんのWebサイトより,「平均律、自然倍音、ピタゴラス音階の比較
 ・ホルン奏者のTadasさんのWebサイトより,「純正律と平均律について

要は,440と660を混同するのは,char型認識だからなのです.

# 実を言うと,上司にがっくりされて恐れていたのが,可聴域の周波数帯を外れていたのではないかと思って….これも確認したところ,20Hzから2万Hzほどだそうです(上限は個人差あり).
# 可聴域を超えると「超音波」.コウモリやイルカは,10万Hz以上の音まで認識できるのだそうで…余談でした.

音楽CDのサンプリング周波数が44100Hz(で,理論上22050Hzまで再現できる).これは知っています(というか,「~である.○か×か?」と言われたら,答えられます).人間の声は,だいたい90~3500Hzくらいだそうです.

※WikiPediaの「聴覚」で確認しました.そのほか,唐澤清彦さんの「身近な低音は何ヘルツ?」や,オカッチさんの「音にも色々あるけれど」を参考にしました.

※超音波と電磁波を混同しそうな私には,「おしえて! HOME'Sくん」の記述が参考になりました.そう言えば,昔,メモリとハード・ディスクの単位が同じ(バイト)なので,よく間違えました….

こうやってメモしても,char型認識の私は,またすぐに分からなくなってしまうのでしょうね.まあ,参照できる場所が定まっているだけでも,よしとしましょう.

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このページは、(志)が2007年4月29日 16:56に書いたブログ記事です。

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