2012年8月アーカイブ

夏休み(の宿題)もいよいよ終盤,ドリルに絵日記,絵画,自由研究,読書感想文….この中でも手こずるのは,読書感想文ではないでしょうか.本が好きでばりばり読んでいる子でも,感想文となると手が止まってしまったり(私もそうでした).

ところが今はインターネットの時代.たいていのことは検索すれば出てきます.じゃ,「読書感想文の書き方」で検索してみると? …74万件以上ヒットします.その中から,役立ちそうなエッセンスをまとめてみました.

●Z会は「きっかけ」→「あらすじ」→「なぜおもしろいか」→「得たもの」

通信教育のZ会が小学生向けに用意したページはこれ.なかなかためになります.
http://www.zkai.co.jp/el/kansoubun/

本選び,読書メモ作り,構成,見直し.ばっちりですね.しかも,子供がこのページを読んで自分で「そうか!」と思えるように作られていると思いました.

ただ,構成はちょっと月並みかなあと….以下のようになっています.

  • 第1段落には,「その本と出会ったきっかけ」を書く.
  • 第2段落には,手短かにあらすじを書く.
  • 第3段落には,「どの部分が,なぜおもしろかったのか」を書く.
  • 第4段落には,「その本を読んだ経験によって得たもの」を書く.

まあ,読書感想文を「書かされる」側にとっては,別に独創的な感想文を書きたいわけではないから,月並みでよいのでしょうけれどね.

●中学生向けお助けサイト「感想を書くな,生活作文と心得よ」

Google検索でトップだったこのサイト「こうすれば書ける読書感想文」は,お手軽&ユニークです.
http://www2.ocn.ne.jp/~kansobun/

ここでは,「感想を書こうとすると一言で終わってしまう.そうではなく,登場人物の行動と自分の日常を比較し,自分の生活について書きましょう」と説明しています.さらに,具体的な手順や組み立てなどについても詳しく説明してくれています.あと,「学校の先生も喜ぶような結論を持ってくる」などというポイントも教えてくれています.

構成は,「テーマ」と「結論」を決めてから,序論(出だし&あらすじ)→本論(場面ごとに登場人物と自分の日常を比較)→結論,となっています.

確かに,このサイトを見れば,そこそこ感想文が書けそうですね.サイトにも,利用者の声として「書く材料ができた!」,「5時間で終わった!」,「感想文が学校代表に選ばれた!」などのコメントが掲載されています.ま,ちょっと邪道な気もしますが,お手軽で効果的なやり方を具体的に説明してくれている親切なサイトです.

●これぞ王道!読書を通して自分を見つめ直す

こちらは,児童文学をテーマにした趣味のサイトですが,管理人MORIさんのアドバイスがすばらしいです.ハウツーではなく,そもそも読書感想文とは何なのか,というところまで掘り下げているように思います(逆に,国語/本が苦手な人にはとっつきにくいかもしれませんが…).

山椒のこつぶつこ:読書感想文の書き方(小中学生向け)
http://www.geocities.jp/sansyou_no_kotubukko/hon/kansoubun.html

構成(文の組み立て方)についても,小学1・2年生向け,3・4年生向け,5・6年生+中学生向けに分けてアドバイスしてくれています.特に,小学校高学年以上に向けては「作者が伝えたかったこと(テーマ)を読み取り,テーマについて考えてみましょう」としています.そして,「一見テーマがないように思える本でも,作者には表現したいことがあって本を書いている」というくだり.すばらしいです.

テーマについて,序論-本論-結論を書く,というのは前のサイトと共通しています.

 

* * *

 

さて,今朝の我が家で,私と夫がこどもに伝えたアドバイスは,以下のようなものでした.

  • 私「好きな場面をいくつかピックアップして,それを読みたくなるように紹介したら?」
  • 私「それか,主人公に向けて手紙を書いてみるとか?」

…これは,MORIさんが「1・2年生むき」として挙げていた例とかぶっていました(こどもは小学校高学年なんですけれどね).(*^_^*)

  • 夫「本の紹介,あらすじ,読む前に思っていたこと,読む前から気持ちが変わったところ,読み終わっての感想,という順番で書いてみたら?」

...好きな本だからといって,必ずしも読んで気持ちが変わるわけではないような.ま,価値観をひっくり返されるような本を取り上げればよいのでしょうけれど.

私たちのはへぼへぼアドバイスでしたけれど,こどもは無事,感想文を書き上げてくれているでしょうか.

 

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