4月から小学生になる子供(R)が,卒園アルバムの記載事項「大きくなったら…」の前で首をひねっていました.
もっと小さいころは,大きくなったら「かいじゅうになりたい」,「ひこうきのそうじゅうし」などと言っていたし,このごろは「お母さんみたいな仕事(=飛行船とLEGOとロケットで遊ぶ仕事,ときどき本も売りにいく)がやりたい!」などと言っていたのに,…やっぱり真剣に考えると,別の仕事がいいのかしら.
そこで,この機会に職業教育をしようかしら,と思い,社会のしくみをざっくり説明してみました.
母「あのね,まず,ものを作る仕事があるでしょ.それから,ものを売る仕事があるよね」
R「それから,お客さんもいるよね!」
母「そうそう.でも,お客さんはお金でものを買うでしょう? だから,お客さんになるためには,何か人のためにする仕事をやって,お金をもらえなければ買えないんだよ」
R「ふーん」
母「それから,ものを作ったり売ったりする以外にも,みんなに何かをしてあげるような仕事もあるよね.それから,みんなのために考えたりするような仕事もあるんだよ.例えば政治家の人とかね」
R「…」
子供(R)は分かったような,分からないような反応をしていました.
夜,寝る前に「もう書いちゃった!」と言うので,なんと書いたかと思ったら,
『いろんなせっけいずをかくひとになりたいです.』
と書いてありました.
どこでそんな発想を! …と思ったら,どうやら夫が「どんな仕事があるのかをいろいろ並べてあげた」らしいんですね.
こうやって,子供は刷り込まれていくのです.きっと.