昔は数字が苦手でした.
数学の成績が悪い... というわけではなかったのですが,数字は頭に入らないし,なにより興味が湧かない.それよりも,人間の心のほうに興味がある...,とずっと思ってきました.
なにせ,フランス革命とマリー・アントワネットらを描いた歴史マンガ『ベルサイユのばら』を読むときも,年号はすべて読み飛ばしていましたから...
そんな私が,数字に興味を持ち始めたきっかけは,二上貴夫さんが情報処理の学会誌に掲載したインタラクティブ・エッセイ『私はソフトウェアを測るのが好き!』でした.
出だしから「私は測ることが好きである」で始まるこのエッセイは,対象を客観的に捉えるためには数値化したデータが不可欠であるという,ごく当たり前のことを改めて気づかせてくれました.そもそも直観(&直感)優先,事実軽視の傾向がある私には,とても衝撃的な発見でした.
それから,細川宣啓さんのソフトウェア・メトリクスの講演を聴いて,なるほどなぁ...仮説を立てて計測し,結果を見ながらまた仮説を立てていくのって,おもしろいなぁ... と思い始めました.それからは,生来のメモ魔の性格が手伝って,ことあるごとに数値情報を採取したくなりました.
まあ,まだ「採取したくなった」段階で,採取したデータを充分に分析,活用するところまでは至っていないのですが….ともかく,このエッセイ,ぜひ読んでみてください.それから,細川さんのご講演を聴きたければ,JaSSTなどにぜひ足をお運びください.
そう言えば,組み込みネットにも,細川さんのインタビュー記事が載っています.こちらもぜひ.(余談ですが,細川さんってとっても二枚目です)
コメントする