ばかにならない保育料

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先日ニュースを聞いていたら,公明党がなにかの施策として「幼稚園や保育園の無料化を提案する」というようなことを言っていました.それが実現したら嬉しいですが,ただでさえ膨大な国債を抱えているのに,そんな財源はどこから出てくるのかな? 無理じゃない? …と思いました.もちろん,実現してくれたら嬉しいんですけれどね.

うちのこどもは,公立の認可保育園に入っています.待機児童の多い地域に住んでいるのに無事に2人とも入れた理由は,0歳児クラスに年度始め(4月)から入園したからです.だいたい保育園は,1歳児クラス(入園する年度の始め[4月1日]の時点で満1歳)と2歳児クラスの希望者が多いそうです(3歳児クラス以上になると,保育士1人あたりが担当できるこどもの人数の制限がゆるくなるのが,その理由のようです).ただ,0歳児クラスに入るためには,うちの地域では4月時点で満8ヵ月以上満1歳未満でなければなりませんから,4月2日~8月1日の間にこどもを産む必要があるのです.これはけっこう厳しい制限なのですが,だからこそ,幸運にもこの期間にこどもを産むことができれば,入園できる可能性が高くなります.

なんだか話がそれましたが….

公立の認可保育園の保育料は,0歳児クラス~2歳児クラスでだいたい5万円弱/月でした.これでも,保護者が支払っている保育料は,実際に必要な費用の半額程度で,後は市町村の補助でまかなっていると聞いたことがあります.また,私立の無認可保育室だと,園庭などもない数室の保育室なのに,7万~8万円/月くらいかかるようです.

3歳児クラス以上になると,保育料は3万円/月くらいになります.そこで,かんたんに計算してみましょう.

私のいる自治体には,100人規模の公立保育園が10園くらいあります.そこで,各園に0~2歳児が30名,3~5歳児が70名として計算すると,

((5万×30)+(3万×70))×10=3600万(円)

待機児童や私立保育所の人数も合わせると,倍くらいにはなるのではないでしょうか(根拠はあいまい).

これに,幼稚園の費用を足してみましょう.かりに3万円/月とします.わたしの自治体には小学校が10校あり,40名のクラスが4クラスずつあると考えると,1学年あたりのこどもの数は以下のようになります.

(40×4)×10=1600(名)

幼稚園(3年保育を仮定)の年齢のこどもは,1600×3=4800名.このうち,保育園出身のこども(70×10×2=1400名)を除くと,3400名となります.

数を数えると,公立保育園の倍くらいありますから,その分も足してみます.

(3600万)×2+(3万×3400)=1億7400万(円)

1市町村ごとに1億7千万円の新たな負担.なんだかとっても重そうな気がします.

まあ,実現できるものならさっさと実現してほしいですね.うちのこどもが保育園にかよっているうちに….

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このページは、(志)が2006年8月26日 17:15に書いたブログ記事です。

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