筑波大学は,全学の電力使用状況をリアルタイムに把握する「電力情報システム:TEMS(University of Tsukuba Electricity Monitoring System)」を開発し,筑波キャンパス内に89の電力使用管理地区を定めて,電力使用状況をモニタリングしているとのことです.過去3年分の電力データも持っており,それとの比較やピーク予測時間の解析結果なども表示できるとのこと(2011年6月10日の発表資料はこちら).
例えば,こんな画面でWebから確認できます.

なんだか,東京電力の提供グラフとよく似てますね.

どの棟が「昨年度よりも多い電力を使っている」のか,などが地図で丸わかりです.
電力情報システムで取得した情報は,基本的に学内限定で公開し,節電対策とその効果を把握する,とのことのようですが,「見える」ことによって行動が変わることが大いに予想できます.グラフに赤線で示されている「-25%」の節電も,ひょっとしたら実現できてしまうかも,いや実現させなければ! と思ってもらえることが期待できます.
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実はわが社でも節電対策をしています.目標は「-15%」.私のいるフロアでは,昨日までは極力エアコンをつけずにみんなひたすら「我慢」していたのですが,「…これでは体調を崩してしまう!」と,とうとうエアコンのスイッチを入れることにしました.
ただ,そのために,エアコンのスイッチのON/OFFの条件を合議で決定しました.
・外気温が28度を超えたら,エアコンのスイッチをONする.
(外気温については,Webなどから入手した気象情報を参照する)
.室内に2カ所設置した温度計が,どちらも27度を下回ったら,エアコンのスイッチをOFFする.
最初はONの条件だけを決めたのですが,それだと切れなくなる,ということで,OFFの条件も決めました.ただし,実運用としては,「する」というより「してもよい(する大義名分が立つ)」という感じですが….
節電(というかエアコンをつけるかどうか)の意識については,社内でもフロアごとに異なっているように思います.風通しや日当たりなどの条件も微妙に違うので,いちがいには言えませんが,でも,
「うちはこれだけがんばっている!」
というのを,何か見える化できたら,もっと節電意識(や誇りのようなもの)が高まるのではないかな,と思いました.
筑波大学さん,TEMSをわが社の各フロアにも導入してくれないかなぁ.