DRAMをどう使うか? ――性能の改善技術とその性能を生かす選択方法

池田博明

tag: 組み込み

技術解説 2003年3月17日

●システムとの親和性を高める手法―疑似SRAM化

 モバイル機器などの小規模システムでは,CPUに直結するためにDRAMコアとSRAMインターフェースを組み合わせて用いる場合があります.これらは16Mビット~256Mビットの容量領域でSRAMを代替するもので,「疑似SRAM」と呼びます.

 疑似SRAMの仕様のポイントは,DRAM特有のリフレッシュ動作をいかに外部から見えなくするかという点にあります.疑似SRAMのリフレッシュ動作は,内部タイマによって非同期に行われるので,メモリ・アクセス動作とリフレッシュ動作の競合が発生し,その際のメモリ・アクセス時間は不定となります.これを避けるための手法として,モバイル機器用の疑似SRAMでは,動作時間内にあらかじめリフレッシュ専用の時間帯を確保しておく方法があります.メモリ・アクセスの際にリフレッシュ要求が存在した場合には,その時間帯にリフレッシュ動作を埋め込むことで外部からはリフレッシュ動作がまったく見えない形の疑似SRAM動作が可能となります.メモリ・アクセスの際にリフレッシュ要求がない場合,その時間帯は単なる待ち時間となります.

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日