キャリア・パスをイメージしてスキル・アップを図ろう ――楽しくしごとをして人生を有意義に過ごす
今日,メカトロニクス・システムで使われるソフトウェアの量は猛烈な勢いで増えています.そして日本の輸出産業の高付加価値を支えるのがメカトロニクス・ソフトウェアです.ですから,メカトロニクス・ソフトウェアの技術者は,これからの日本を支える重要な産業技術分野を担うことになるのです.
では,どういう方向を目指せばメカトロニクス・ソフトウェア技術者として良いしごとができるようになるのかを考えましょう.まず,大きな枠組みとしてとらえると,一人前のメカトロニクス技術者になるには,
- メカトロニクス・システムを理解できる能力
- システムの機能をソフトウェアで実現できる能力
- 多くの人と協力できる能力
が必須になります.しかし,これだけではメカトロニクス技術者として人並みであるだけで,それがおもしろいのかどうかがはっきりしていません.実はこの点が重要で,技術者として人生を有意義に過ごせるかどうかは,
- 楽しくしごとをできる力
があるかどうかにかかっています.この最後の力を支えるのは「好奇心」という心の風味成分です.もし,読者がメカトロニクス・ソフトウェアの担当者として楽しくしごとをしたいのならば,ぜひ本稿を熟読し,自分の未来を想像してください.ふつふつと好奇心がわいてくるはずです.それだけで,みなさんは楽しくしごとができる技術者候補生です.