無線ネットワーク設計の考え方 ―― アクティブRFIDタグを用いて無線システムを構築するには
● 電波法にのっとった最適な無線通信方式を選ぶ
アクティブRFIDタグの機能の違いは,用途からくることはお分かりいただけたと思います.それでは,情報伝達を担うRF部分はどうでしょうか.無線は,国の法律でその使用条件が定められています.日本も例外ではなく,用途からその電波の出力電力,アンテナに至るまで細かく規定されています.従って,日本国内で電波を出す場合は電波法にのっとって運用する必要があります.そのシステム構築や機器の製造についても,法律に従わなければなりません.
アクティブRFIDタグも法律にのっとって製造・販売されており,これらの法律の規定内容が,アクティブRFIDタグの機能・性能に大きく関与しています.
現在,国内のアクティブRFIDタグで多く使われている帯域として,300MHz帯の微弱無線と400MHz帯の特定小電力無線の2種類があります.それぞれの特徴を表3に示します.この違いも,そのままタグ(製品)の特徴になるので,用途によって最適なものを選択することになります.