無線ネットワーク設計の考え方 ―― アクティブRFIDタグを用いて無線システムを構築するには

松井幸夫

tag: 電子回路

技術解説 2007年4月25日

6.アクティブRFIDタグの将来

● 新しい315MHz,433MHz,950MHz帯域を検討

 アクティブRFIDタグに適している電波は,UHF帯(300MHz~3GHz)と呼ばれる帯域です.アンテナのサイズを小型化でき,適度な電波の反射や回折により,比較的長い距離まで到達する特性を持っています.この帯域で現在,国内で一般的に使用できるのは,300MHz帯の微弱無線と400MHz帯の特定小電力無線(426MHzと429MHz)です.

 電波法は国によって異なり,使える電波も違います.現在のような,物や情報が世界を駆け巡る時代においては,RFIDタグもグローバルに使えた方が望ましいといえます.現在,総務省をはじめとする専門の機関では,315MHz,433MHz,950MHzの三つの帯域を対象に,新たな電波利用の方法を検討しています.アクティブRFIDタグも,今後この帯域で利用する可能性が検討されているので,新しい周波数帯,および新しい規格のアクティブRFIDタグが世の中に出てくるかもしれません.現在利用されている帯域における衝突や通信速度,帯域幅などのさまざまな問題を解決できる可能性があるので,この動向には注意を払っておく必要があると思います(図5)

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図5 新周波数帯への期待
新しい周波数帯が使用できるようになり,その規格に合ったRFIDタグが開発されれば,新たな可能性を持った製品・サービスが実現されることだろう

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