無線ネットワーク設計の考え方 ―― アクティブRFIDタグを用いて無線システムを構築するには

松井幸夫

tag: 電子回路

技術解説 2007年4月25日

2.アクティブRFIDタグの用途と現状

● 物や人に付けるアクティブRFIDタグが続々登場

 実際のアクティブRFIDタグの例を紹介します.すでに,用途や要求仕様により,いろいろなタイプのものが開発されています.大別すると以下のタイプがあります(写真2)

pic02_01.jpg
写真2 アクティブRFIDタグの種類

・物に付けて,その存在や状態を検知するタイプ
・人に付けて,その存在や移動,通報を検知するタイプ
・センサを搭載し,センサ・ネットワークをターゲットにしたタイプ

 このほかにも,双方向通信タイプやマルチホップ機能(バケツ・リレー方式による中継伝送機能)を持ったタイプなど,いろいろなバリエーションがあります.それぞれの用途による要求仕様の違いによって,表2のような相違があります.

項 目 物に付けるタイプ 人に付けるタイプ センサ・ネットワーク系
外形 小型,薄型 小型,薄型,軽量 小型
電源 1次電池が基本 1次電池または2次電池 1次電池またはAC電源
搭載されるセンサ 温度,湿度,衝撃,はがされ検知 振動,通報スイッチ 各種環境パラメータ
搭載メモリ 中規模 小規模 大規模
インターフェース機構 不要 入出力とも必要 不要
マルチホップ機能 不要 不要 必要

表2 アクティブRFIDタグの要求仕様の違い

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