無線ネットワーク設計の考え方 ―― アクティブRFIDタグを用いて無線システムを構築するには

松井幸夫

tag: 電子回路

技術解説 2007年4月25日

4.システムに最適なアクティブRFIDタグを作る

 前項では市販のアクティブRFIDタグを使ったシステム構築の例を説明しました.しかし,アクティブRFIDタグが市場に出回るようになってからまだ日も浅いため,すべての用途に合うタグが用意されているとはいえない状況です.そこで,もし,皆さんが構築しようとするシステムに最適なアクティブRFIDタグを作ろうとする場合について,考えてみたいと思います.

● タグとリーダのRF回路だけでも市販品を使うべき

 結論からいって,RF回路部分を自前で回路設計・製造するのは非常に高いレベルの知識と経験が必要なため(図4),この部分だけでも市販品を使うのが妥当な方法だと筆者は思います.RFブロックのモジュールが販売されているので,これを利用するのが近道でしょう.RF回路部の開発は,専業メーカの設計でもカット・アンド・トライや経験が重要となる世界です.さらに,適合認証などを受けるためには,専用の測定設備などが必要となります.すべて自前で準備しようとすると,多くの時間とコストがかかります.写真4のようなRFモジュールがメーカから販売されているので,それらをうまく使いこなすことを検討してみてください.

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図4 RFモジュールのブロック図
RFモジュール内部の代表的なブロック図.モジュール内部ではアナログ部とディジタル部が共存している.設計や製造を行うには,アナログ,ディジタル,ファームウェア,システムなど,幅広い知識が要求される

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写真4 RFモジュール

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