パソコン周りのケーブル追放を目指すCertified Wireless USBの動向 ―― USBはWireless USBに置き換わるか?

石井潤一郎

tag: 組み込み

技術解説 2007年4月20日

 図1を見る限り,低帯域では唯一,バンド3が容易に利用できる帯域であることがわかります.2008年末まではDAA(Detect and Avoid)注1なしで運用できるため,少なくとも今後2年間はDAAなしで製品の出荷が可能になると思われます.DAA仕様の策定が遅れていること,DAA機能を組み込んだチップセットが現時点では希少なことなどを考えると,2008年までの暫定条件の下でバンド3対応の製品を開発することもありではないかと思います.図1に示すように,2009年からバンド3はこのDAAなしに運用することができません.これは3GHz~5GHz帯域を第4世代携帯電話が利用する可能性があるからです.

 また,高帯域,すなわち7GHz~10GHz(バンド9~バンド13)は制約なしに利用できます.しかし現在,この帯域をカバーする「WiMedia PHY」が用意されていないため,現実に開発に着手することは困難です.

注1
DAA機能は,ほかの無線技術との干渉を検知したときに,別の周波数帯に移動するなどして,電波干渉を避ける技術である.早期にこれらの帯域をUWBに開放していた米国では,この機構の搭載は不要である.日本は2008年以降,欧州は2010年以降,この機構を搭載することが必要になってくると思われる.この機構は,ベースバンドとMACの処理に組み込まれる必要がある.現状は標準化が進められている途中である.

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