設計の基本は仕様の理解 ――高速シリアル通信を実現するために知っておくべき最低限の知識

掛須利夫

tag: 組み込み 半導体 実装

技術解説 2004年1月30日

3)コネクタ・ピン配置

 USB 2.0で規定されているピン番号と信号配置を図10表2に示します.

 まれにですが,USB信号ラインのD+とD-をクロスして基板を設計してしまい,動作しないというトラブルの相談があります.ある設計者の方はしかたなくジャンパ線で修正したようですが,この処置はインピーダンス整合の理由から好ましくありません.Intel社の「High Speed USB Platform Design Guidelines(http://www.usb.org/developers/docs/hs_usb_pdg_r1_0.pdf)」という設計指針にもスタブ(Stub)の項目があり,注意を促しています.スタブとは伝送線路のインピーダンスに影響を与える突起物の意味で,もともとは無線用語です.

4)コネクタの基板レイアウト

 プリント基板を設計する際に必要となるパターン・レイアウトについても仕様書に示されています.プリント基板の設計については,本特集の第2章と第3章で詳細を述べます.

f10_01.gif
〔図10〕ピン配置
USB信号ラインのD+とD-をクロスして基板を設計しないように注意する.

〔表2〕コネクタ配線

コンタクト番号 信号名称 標準配線割り当て
1 VBUS
2 D-
3 D+
4 GND
シェル シールド ドレイン・ワイヤ
組み込みキャッチアップ

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