統合型プリント基板CADツールの運用方法 ――回路設計者とプリント基板設計者の共同作業を成功させよう!
●統合型ツールは広範囲の設計工程をカバー
Protel DXPの場合を例に,統合型ツールの構成について説明します.この統合型ツールには,回路の開発から基板の製造に至るまでの工程で必要となる,以下のツールが含まれています.
1)設計入力とPLDのプログラムのためのツール
- 回路図エディタ
- VHDLシミュレータ
- VHDLの論理合成ツール
- SPICEベースのミックスト・シグナル(アナログ・ディジタル混在)シミュレータ
- CUPL PLDコンパイラ
2)プリント基板設計のためのツール
- レイアウト・ツール
- 自動配線ツール(オート・ルータ)
- 伝送線路シミュレータ
- 3次元(3D)表示ツール
3)製造用データの検証のためのツール
- Gerberデータ・エディタ
このツールの構成を見てわかるように,統合型ツールには回路設計者に必要なツールがほとんどそろっています.通常の設計業務は,これだけでできてしまいます.