統合型プリント基板CADツールの運用方法 ――回路設計者とプリント基板設計者の共同作業を成功させよう!

城野幸男

tag: 実装

技術解説 2003年5月29日

3)シミュレータの起動

 Component Linksのコマンドで回路図上の部品データとレイアウト上の部品データをリンクさせたあと,伝送線路シミュレータを起動します(図12).これでシミュレータは回路図エディタとレイアウト・ツールからデータを取得し,配線長と特性インピーダンスの計算を行います.ただし,この段階ではまだ信号劣化の計算は行われません.

4)個々の配線の特性を調べる

 シミュレータの設定画面上で特定のネットを指定し,その信号の特性を調べます.ここではアドレス線A14の特性を調べました(図13).結果を見ると,約3Vもの振幅のリンギングが発生しています.

f12_01.jpg
〔図12〕シミュレータの起動
プリント基板のレイアウト画面からシミュレータを起動すると,回路図とレイアウトから必要なデータを読み込み,シミュレータの画面が表示される.配線長と特性インピーダンスが表示されるので,全体をざっと見渡すとよい.特性インピーダンスは,ほとんどの配線が250Ωくらいになっていることがわかる.

f13_01.jpg
〔図13〕アドレス線A14の特性を調べる
両面基板では,クロック周波数が16MHzであっても,無視できない信号の劣化が起こることがわかる.

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