統合型プリント基板CADツールの運用方法 ――回路設計者とプリント基板設計者の共同作業を成功させよう!
1)モデルの設定
回路図シンボルにモデルを設定します(図9).LSIメーカからIBISモデルを入手できる場合には,それを割り付けます.入手できない場合には,シミュレータ内部に用意されているもっとも特性の近いものを選んで使用します.
サンプル回路に使用されているLSIのうち,CPUのモデルは入手できなかったので,74HCのI/Oモデルを割り付けました.フラッシュ・メモリとSRAMのモデルは,LSIメーカのWebサイトからダウンロードしました.ほかのLSIについては,シミュレータが用意しているものを割り付けました.
特定の配線だけをシミュレーションする場合,配線がつながっているLSIのモデルを設定するだけでよいのですが,今回は回路が小規模なので,すべての部品のモデルを設定しました.