統合型プリント基板CADツールの運用方法 ――回路設計者とプリント基板設計者の共同作業を成功させよう!

城野幸男

tag: 実装

技術解説 2003年5月29日

2)シミュレーション条件の設定

 レイヤ・スタック・マネージャの画面上で,基板自体の構造と特性を設定します(図10).インピーダンスの計算式も規定できるので,独自の計算式によってインピーダンスを計算したい場合にはここで設定します.これが終われば,設計ルールの項目のSignal Stimulusに動作周波数から周期を計算して入力します.今回はCPU周りのシミュレーションなので,クロック周波数の16MHzの周期である62.5nsに設定しました.

 そして,実際にシミュレーションの必要な箇所を探すために,クロス・プロービング機能を使って,主要な配線がプリント基板上をどのように引き回されているかを調べます(図11).とりあえずアドレス・バスをあたってみました.そこそこ配線も長いので,このアドレス・バスを使ってシミュレーションすることにします.

f10_01.gif
〔図10〕基板の層構造と材料の特性を設定する
配線パターンの特性インピーダンスとして使用される基板の構造と材料の特性,および計算式を設定する.

f11_01.gif
〔図11〕アドレス・バスの引き回しの確認
配線をハイライトさせる機能を使って,解析に入る前に,配線がどのように引き回されているかを確認する.この図のように,アドレス・バスは束の状態で①CPU,②フラッシュ・メモリ,③SRAM,④コネクタの順に引き回されており,終端付近ではA14が配線の束の上の端を走っていることがわかる.

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