統合型プリント基板CADツールの運用方法 ――回路設計者とプリント基板設計者の共同作業を成功させよう!
2)シミュレーション条件の設定
レイヤ・スタック・マネージャの画面上で,基板自体の構造と特性を設定します(図10).インピーダンスの計算式も規定できるので,独自の計算式によってインピーダンスを計算したい場合にはここで設定します.これが終われば,設計ルールの項目のSignal Stimulusに動作周波数から周期を計算して入力します.今回はCPU周りのシミュレーションなので,クロック周波数の16MHzの周期である62.5nsに設定しました.
そして,実際にシミュレーションの必要な箇所を探すために,クロス・プロービング機能を使って,主要な配線がプリント基板上をどのように引き回されているかを調べます(図11).とりあえずアドレス・バスをあたってみました.そこそこ配線も長いので,このアドレス・バスを使ってシミュレーションすることにします.