プログラマブル・ロジックを集積したSHマイコンのすべて(後編) ――ソフト開発環境とハード開発環境をシームレスにつなぐ

山崎尊永

tag: 半導体

技術解説 2002年2月28日

1)プロジェクトを作成する

 まず,プロジェクト・ファイルを作成する(図5).また,使用するデバイス,CSLのサイズ,パッケージを選択する.なお,現在のFastChipはTriscend社のデバイスしか選択できない.現在,サポートしているデバイスとしては,8051相当の8ビット・マイコン(8032Turboコア)を搭載したE5シリーズと,32ビットRISCプロセッサ(ARM7TDMIコア)を搭載したA7シリーズがある(コラム3「ローエンドのプログラマブル・ロジック内蔵マイコン」を参照).

2)CSLへIPモジュールを取り込む

 FastChipのメイン・ウィンドウの上部には,メニュー・バー,およびCPUや周辺モジュールの設定ボタンが並んでいる.左側にはIPモジュール・ライブラリが表示されている.真ん中の大きな枠にCSL内部のようすが表示される(図6)

 IPモジュールをCSLに取り込む場合,IPモジュール・ライブラリの枠からCSLの枠へ,必要な機能のアイコンをマウスでドラッグ・アンド・ドロップする.このとき,FastChipのメイン・ウィンドウの下方に,IPモジュールが消費するCSLセル数や外部端子数,CSL内部のセレクタ(デコーダ)数などの見積もり値が表示される.

 図6では,コマンド・レジスタと7セグメント・ドライバのモジュールをドラッグ・アンド・ドロップしている.

p02_01.jpg
〔図5〕プロジェクトの生成
プロジェクト・ファイルを生成する.対象デバイスの選択もこの画面で行う.ここでは,A7シリーズのTA7S20-60Qを選択した.

p03_01.jpg
〔図6〕CSLにIPモジュールを取り込む
コマンド・レジスタのアイコンをドラッグ・アンド・ドロップして,「RESULT」というコンポーネント名を付ける.次に,7セグメント・ドライバのアイコンをドラッグ・アンド・ドロップして,「D1」というコンポーネント名を付ける.

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