プログラマブル・ロジックを集積したSHマイコンのすべて(後編) ――ソフト開発環境とハード開発環境をシームレスにつなぐ
さて,2回にわたってCSoC開発の背景,内部のしくみ,製品仕様,開発環境について説明してきた.まだ開発が完了していないので,一部の仕様が変わる可能性はあるが,本製品の方向づけとおおまかな内容はつかんでいただけたかと思う.CSoCのようなコンフィギャラブル製品は,組み込みマイコンのメーカにとって,今後の0.18μm~0.13μm以下の製造プロセスのもとで,とても重要な位置を占めると筆者は考えている(コラム4「プログラマブル・ロジック内蔵マイコンの市場競合」を参照).
本稿は,技術的な内容に絞って解説したが,近いうちに正式に製品を発表する予定である.読者のみなさんには,プログラマブル・ロジック内蔵マイコンを用いたシステム開発の可能性を幅広くイメージしていただけたら幸いに思う.
参考・引用*文献
(1) Triscend社ホームページ www.triscend.com
(2) CSoCプレスリリース www.hitachi.co.jp/New/cnews/0101/0122.html
(3) SuperHホームページ www.super-h.com
やまざき・たかなが
(株)日立製作所 半導体グループ ASマイコンビジネスユニット システムデザインチーム
◆筆者プロフィール◆
山崎尊永.1986年日立製作所に入社し,組み込み向けマイコンの設計を担当.1990年からSHマイコンの開発に従事して現在に至る.