プログラマブル・ロジックを集積したSHマイコンのすべて(後編) ――ソフト開発環境とハード開発環境をシームレスにつなぐ

山崎尊永

tag: 半導体

技術解説 2002年2月28日

Column3 ローエンドのプログラマブル・ロジック内蔵マイコン

 プログラマブル・ロジック内蔵マイコンの世界では,各社とも32ビットのRISC CPUをコアにする例が多い.その一方で,8ビット・マイコンをコアにした製品も発売されている.例えばTriscend社のE5シリーズは,8ビットの8032Turboコアを内蔵している(図A表A).この8051ベースのコアは,制御系のマイコンとして,特に欧米で人気が高い.

 8ビット系や16ビット系のマイコンを用いるアプリケーションでも,ユーザの手元でコンフィグレーションできるプログラマブル・ロジック内蔵マイコンの要求はある.こうしたローエンドのプログラマブル・ロジック内蔵マイコンは,単価は安いが,出荷数が大きい.新規の市場として,有望だと思われる.

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〔図A〕 E5シリーズのブロック図
Triscend社のE5シリーズは,8032 TurboコアとCSLマトリックスを内蔵している.8032Turboは8051相当の8ビット・マイコンである.最大動作周波数は40MHz.CSI-BUSを介して,CPUやDMAコントローラからCSLに1サイクルでアクセスできる.

〔表A〕E5シリーズの製品概要

型 名
プロセッサ
周辺機能
TE502
8032Turbo(16ビット・カウンタ×3,USART,ウォッチドッグ・タイマ,割り込みコントローラ) 高速内部バス,メモリ・インターフェース・ユニット,DMAコントローラ×2チャネル,パワー管理,パワーONリセット回路,ハードウェア・ブレーク・ポインタ,JTAGポート
TE505
TE512
TE520
TE532
型 名
RAMの容量
CSLセル数
CSIアドレス・
セレクタ数
PIO端子数
(最大)
TE502
8K×8ビット
256
16
92
TE505
16K×8ビット
512
32
124
TE512
16K×8ビット
1,152
72
188
TE520
40K×8ビット
2,048
128
252
TE532
64K×8ビット
3,200
200
316

注:計画中や開発中の品種を含む.PIO端子数は,パッケージや初期モードによって変わる.

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