プログラマブル・ロジックを集積したSHマイコンのすべて（後編） ――ソフト開発環境とハード開発環境をシームレスにつなぐ
Column4 プログラマブル・ロジック内蔵マイコンの市場競合
プログラマブル・ロジック内蔵マイコンやプログラマブル・ロジック内蔵システムLSIが，多くの半導体メーカから発表されている．では，SHコアを集積したプログラマブル・ロジック内蔵マイコンは他社の同種の製品と競合するのだろうか．
一般にマイコン・ユーザは，ソフトウェア資産を移行しやすいかどうか，使い慣れた製品かどうか，開発環境の資産を継承できるかどうか，といったことを重視する傾向にある．そのため，これまで利用してきたCPUコアを備えたプログラマブル・ロジック製品の発売を要求するケースが多い．そのため，各社のプログラマブル・ロジック内蔵マイコンが，SHマイコンと異なるコアで発売されるかぎり，お互いに直接競合する例は少ないと筆者らは見ている．ただし，製品仕様全体のよしあしや顧客ニーズとのマッチングが重要な選択のファクタとなることは言うまでもない．
