つながるワイヤレス通信機器の開発手法(5) ――ハード/ソフトの切り分けとBluetooth新プロファイル

太田博之

tag: 組み込み

技術解説 2003年3月25日

 前回に引き続き,製品機能をハードウェアとソフトウェアで切り分ける作業について解説する.消費電力や動作速度,デバッグのしやすさなどについて,ハードウェアで実装した場合とソフトウェアで実装した場合の違いをまず理解し,その後,製品の市場への投入時期を考慮しながら切り分けを行う必要がある.ここでは,Bluetoothのベースバンド処理機能を例に,具体的な切り分けの方法を述べる.また,最近制定されたアプリケーション・インターフェース(New Profile)についても解説する.  (編集部)

 前回はハードウェアとソフトウェアの切り分けについて,非技術的要素を中心に説明した.今回は技術的要素と具体的な決定方法についての詳細を説明する.

 まず,ハードウェアとソフトウェアの特徴について表1にまとめる.製品の機能をハードウェアとソフトウェアのどちらで実現するかは,これらの特徴を踏まえて決定しなければならない.

〔表1〕ソフトウェアとハードウェアの特徴

 
ソフトウェア
ハードウェア
消費電流
大きい
少ない
処理速度
遅い
速い
設計の抽象度
高い
低い
デバッグ,修正のしやすさ
容易
サンプル完成後は変更できない
組み込みキャッチアップ

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