つながるワイヤレス通信機器の開発手法(5) ――ハード/ソフトの切り分けとBluetooth新プロファイル
また図14に示すように,PANプロファイル内の各デバイスは,ネットワーキング・アクセス・ポイント(NAP),グループ・アドホック・ネットワーク(GN),PANユーザ(PANU)の三つのユーザ形態(仕様では"Role"と呼んでいる)がある.NAPはブリッジを介してPANユーザにEthernetパケットを提供する.GNはアドホック・ネットワークでマスタの役割を果たす.PAN ユーザはNAPとGNへユーザとして参加する.
図14の中にBNEPがあるが,これはL2CAPの上に実装され,IPv4とIP v6をサポートするプロトコルである.L2CAPは,MAC層に相当する.BNEPは,Ethernetの最大パケット・サイズ(1,500バイト)にヘッダ類を追加して,L2CAP MTU(Maximum Transmission Unit)を1,691バイトにする(図15).
〔図14〕PAN プロファイルの三つの形態
PANプロファイル内の各デバイスは,NAP,GN,PANUの三つのユーザ形態がある.NAPは,ブリッジを介してPANユーザにEthernetパケットを提供する.GNは,アドホック・ネットワークでマスタの役割を果たす.PANユーザは,NAPとGNへユーザとして参加する.
〔図15〕BNEPデータ構造
BNEPは,Ethernetの最大パケット・サイズ(1,500バイト)にヘッダ類を追加して,L2CAP MTU(Maximum Transmission Unit)を1691バイトにする