ユーザから見たIIMPカーネル概説 ――組み込み分野でもソフトウェア部品を再利用する時代に
C O L U M N
TOPPERSプロジェクト
TOPPERSプロジェクト(Toyohashi OPen Platform for Embedded and Real-time Systems)は,組み込みシステム構築の基盤となる各種のソフトウェアを開発し,フリー・ソフトウェアとして公開することで,組み込みシステム技術と業界の発展に寄与することを目的としたプロジェクトである.豊橋技術科学大学組み込みリアルタイム・システム研究室を中心として,プロジェクトに賛同する組織・個人によって推進されている.
このプロジェクトによる,μITRON 4.0仕様のスタンダード・プロファイルに準拠したリアルタイムOS「TOPPERS/JSPカーネル」は,2000年11月に最初のリリースが公開された.読みやすく改造しやすいソース・コード,ポーティングが容易な構造を特徴とし,Linux/Windows上でのシミュレーション環境が用意されている.高い実行性能と小さいメモリ使用量,フリー・ソフトウェアのみで開発環境まで構築可能といった特徴を持ち,英国ARM社の「ARM 7TDMI」,日立製作所の「SH-1」,「SH-3/4」,「H8」,「H8S」,米国Intel社の「Pentium」,三菱電機の「M32R」,米国Motorola社の「M68040」,NECの「V850」,米国Texas Instruments社の「TMS 320C54x(DSP)」,米国Xilinx社の「MicroBlaze」に対応している.
TOPPERS/JSPカーネルは「レポートウェア」である.利用(商用含む)にあたっては,プロジェクトに対して報告するだけでよく,プログラム自体にはTOPPERS/JSPカーネルの使用を示す必要はない.