ユーザから見たIIMPカーネル概説 ――組み込み分野でもソフトウェア部品を再利用する時代に

檜原弘樹

tag: 組み込み

技術解説 2002年8月15日

 μITRON仕様は,現在Ver. 4.0までが公開されています.このバージョンまでは,基本的にROM(read only memory:読み出し専用メモリ)にプログラムを焼き込んで製品に組み込むことを想定しています.しかし,最近では組み込み機器でありながらユーザが使用中に新しいプログラムを追加して使用するケースも珍しくなくなってきました.これはとても便利になった反面,後から追加したプログラムが悪影響を及ぼさないようにするための新たなしくみを構築する必要が出てきました.

 このしくみがμITRON 4.0仕様に保護機能を追加する形で仕様化され,μITRON4.0/PX(memory protection extension)仕様として公開されました(注1).また,リファレンス実装であるIIMP(An Implementation of ITRON with Memory Protection)カーネルがフリー・ソフトウェアとして同時に公開されています.

 ここでは,μITRON4.0/PX仕様について解説し,この仕様が今後の組み込み機器市場においてどのようなビジネス的な変化をもたらすかについて(期待も込めて)説明します.また,使用する上でどのような点に注意するべきかについても述べます.

 注1;2002年7月からトロン協会のWebサイト(http://www.assoc.tron.org/)などを通じて一般向けに公開されている.

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