プログラマブル・ロジックを集積したSHマイコンのすべて(前編) ――FPGA/PLD市場に参入する日立製作所の取り組み
Column1 「FPGA/PLD内蔵マイコン」と 「CPUコア内蔵FPGA/PLD」の違いとは?
どちらも同じように聞こえるが,今のところ少し違うようだ.
組み込み向けマイコン・ベンダが取り組む場合,「FPGA/PLDを内蔵するマイコン」というアプローチになる.これは,外付け部品を取り込める開発容易なシステムLSIを提供する,という発想である.小規模や中規模のFGPA/PLD集積による低コスト化が特徴だろう.一方,FPGA/ PLDベンダは,「CPUコアを内蔵するFGPA/PLD」というアプローチを取っている.CPUコアを搭載する理由は,こうした必須なIP機能は,FGPA/PLDを消費せず,かつ性能を確保するためにハード・マクロとして導入したいからである.大規模なFGPA/PLDをベースにするものが主流である.
ただ,今後は,この区分けは意味をなさなくなるだろうし,どのデバイスでもFGPA/PLDが搭載されているのがあたりまえになってくるかもしれない.