プログラマブル・ロジックを集積したSHマイコンのすべて(前編) ――FPGA/PLD市場に参入する日立製作所の取り組み

山崎尊永

tag: 組み込み 半導体

技術解説 2002年1月21日

●CSLの規模と種類

 CSLで実現できる論理の規模は,CSLセルの数に依存する.CSLは表2のように,2×1バンクから5×5バンクまでの5種類の規模をサポートしている.一つのCSLセルは,だいたい20ゲート弱の論理を実現できる.例えば2×2バンクのCSLは,セルが512個あるので,約10,000ゲート規模の論理を実現できることになる.また5×5のCSLは,セルが3,200個あるので,約50,000ゲート規模の論理を実現できる.

 なお,実現しようとする論理の構造によっては,配線がネックになり,セルの利用効率が落ちることがある.この特性は通常のFPGA/PLDデバイスと基本的に同じである.

〔表2〕CSLの種類
CSLは,バンク数に応じて5種類の構成を取ることができる.バンク数が多いほど,ユーザ・ゲート数とセレクタが増加する.なお,ユーザ・ゲート数は目安値である.

CSLセル数
バンク数
セレクタ数
ユーザ・ゲート数
256
2×1
16
約5,000
512
2×2
32
約10,000
1,152
3×3
72
約20,000
2,048
4×4
128
約40,000
3,200
5×5
200
約50,000
組み込みキャッチアップ

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