無線通信の基礎知識 ―― 組み込み機器に無線機能を付けるために知っておこう

安井 吏

tag: 組み込み 電子回路

技術解説 2007年4月12日

 複数の無線通信機器のペアが同じ場所で同時に通信を行っていても,使用する周波数を変えていれば通常は混信することはありません.わたしたちが普段,ラジオのチューニングを合わせたりテレビのチャネルを変えたりするのは,同時に送られてくる番組の中からどの周波数の番組を受信するかを選択していることにほかなりません.

 このように,電波は周波数を変えて利用すれば混信を気にせずに使うことができますが,各利用者が好き勝手にバラバラの周波数を使っていては統一が取れません.たまたま同じ周波数を使っていた別の利用者を妨害してしまうことさえあります.そのため,テレビ放送で使う周波数は○○Hzから××Hzまで,ラジオでは△△Hzから□□Hzまで,というように,ある範囲の周波数(周波数帯という)ごとに,その周波数をどのように使うかが各国の法律に基づいて決められています.また,放射できる電波の強度(電力)も上限が決められるなど,電波の利用は法律で規制されており,自由に使えるわけではありません.

3.使用される周波数帯と無線通信規格

● 法律で電波の周波数を割り当てる

 では,近年普及している無線通信機器では,どの範囲の周波数を使うことが許されているのでしょうか.表1図4に,現在の日本における,主な電波の周波数割り当て状況を示します.

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図4 日本における電波の割り当て状況
2.4GHz帯(ISMバンド)にさまざまな無線通信規格が集中している

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