ARMベース・システムLSI開発の事例研究 ――CPUの選択,バス構成,グラフィックス処理やビデオ表示制御の取り扱い

山崎尊永

tag: 組み込み

技術解説 2006年7月27日

● LCD表示は変則的な解像度にも対応

 VDCは,グラフィックス制御のうちの表示動作を受け持ちます.フレーム・メモリ上に描画された絵を,横方向に順次走査して,テレビやLCDに表示タイミングに合わせてピクセル値を送り出す機能を持ちます.

 テレビ表示の解像度は,NTSC(National Television System Committee)モードではVGA設定で704×480,QVGA設定で352×240です.PAL(phase alternation by line)モードではVGAで704×480または704×576,QVGAで352×240または352×288です.QVGAでは,奇数本目の走査線と偶数本目の走査線に同じピクセル値を表示するので,ノン・インターレース的になります.とくに,VGA解像度(インターレース)で横方向の細い線を表示すると,テレビの原理上チラツキが目立ちます.そういう表示を嫌うアプリケーションでは,QVGAに設定したほうがよい場合があります.

 LCD表示の解像度は,TFTパネルではQVGA(320×240),VGA(640×480),SVGA(800×600)に対応しています.このクラスのLCDパネルであれば,VDCの設定により,ワイド・タイプなどの変則的な解像度にも対応できます.STNパネルについてはQVGA(320×240)以下のサイズに対応しています.

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