自動車のセーフティ機能の多様化に対応するセンサ・ネットワーク ――エア・バッグ・システムのワイヤ・ハーネスの低減と信頼性の向上を目ざす
当初,エア・バッグ・システムはECUのほか,車両前方に取り付けられたセンサと運転席および助手席のエア・バッグだけでした.そのため,前方からの衝突にしか対応できませんでした.近年では,側面からの衝突や横転などにも対応するため,センサやエア・バッグの搭載数は増える傾向にあります(図3).近い将来の高級車では,1台当たり衝突検出センサが6~8個,インフレータやMGGが16個以上搭載されるとも言われています.