自動車のセーフティ機能の多様化に対応するセンサ・ネットワーク ――エア・バッグ・システムのワイヤ・ハーネスの低減と信頼性の向上を目ざす
●○● Column ●○●
ASRB2.0対応デバイス
筆者ら(ルネサス テクノロジ)は,ASRB2.0に対応したマスタおよびスレーブのデバイス開発を検討中です(図A-1).マスタ用デバイスとしては,まずバス・ドライバとコントローラを1チップにしたコントローラICの開発を検討しています.将来的にはコントローラをマイクロコントローラに内蔵したASRBマイコンの開発も視野に入れています.
スレーブ用デバイスとしては,センサおよびスクイブ向けのICの開発を考えています.なお,センサやスクイブとのインターフェース仕様や求められる診断回路の仕様がセンサ・メーカやスクイブ・メーカごとに異なるため,これらはASICとして提供していくことになると思います.
また,通信を行うためには,通信の物理層を制御するバス・ドライバが必要となるので,バス・ドライバICの開発も検討しています.
図A-1 ASRB対応デバイスのロードマップ