「組込みスキル標準」を活用しよう ――目標や指標を持つことがスキルアップの近道に
● スキル項目を分類した「スキル基準」
スキル基準とは,組み込みソフトウェア開発に必要なスキルを「スキル・フレームワーク」として体系的に整理したものです.具体的には,各スキル項目を三つのスキル・カテゴリ(技術要素,開発技術,管理技術)に分け,さらに複数の階層に細分化して,それぞれを4段階で評価します(表1,表2).
カテゴリ
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説 明
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評価基準*
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技術要素 |
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4段階で評価(通常はレベル1~レベル3に該当.レベル4は 最上級として特別なレベルにあることを示す) レベル1:指導されれば作業できる |
開発技術 |
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管理技術 |
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第1階層
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第2階層
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1
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通信 |
1
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有線通信 |
2
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無線通信 | ||
3
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放送 | ||
4
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インターネット | ||
2
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情報処理 |
1
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情報入力 |
2
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セキュリティ | ||
3
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データ処理 | ||
4
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情報出力 | ||
3
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マルチメディア |
1
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音声 |
2
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静止画 | ||
3
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動画 | ||
4
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統合 | ||
4
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ユーザー・インタフェース |
1
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人間系入力 |
2
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人間系出力 |
第1階層
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第2階層
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スキル項目例
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1
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システム要求分析 |
1
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要求の獲得と調整 |
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2
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システム分析と要求定義 |
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2
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システム分析のレビュー, 要求定義のレビュー |
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第1階層
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第2階層
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スキル項目例
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1 | プロジェクト管理 | 1 | 統合マネジメント |
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8 | リスク・マネジメント |
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9 | 調達マネジメント |
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