「組込みスキル標準」を活用しよう ――目標や指標を持つことがスキルアップの近道に
● マネージャの活用法
マネージャが組込みスキル標準を活用すれば,定量的な「目に見える人材活用」を実現できます.開発プロジェクトに必要なスキルを定量化することにより,利害関係者(技術者を含む)との調整において大きなメリットが得られるでしょう.
なお,技術者のスキルアップにいちばん重要なのは,本人の自発的な成長意欲です.いくら企業やマネージャがスキルアップやキャリアアップを押し付けようとしても,本人に意欲がなければ効率の悪いものとなってしまいます.
例えば,スキル・レベルが上がれば収入が増える,技術者としてやりたいことをやりたい方法で実施できるなどの体制を整え,技術者の意欲を高めることが,スキルアップのかぎになると思われます.