「組込みスキル標準」を活用しよう ――目標や指標を持つことがスキルアップの近道に
2)キャリア基準で将来を計画する
「キャリア基準」は,自分が目標とするキャリアを設定するために利用できます.その際には,1~2年先といった近未来だけでなく,10年,20年後に目指すべき姿(キャリア)を考えてみていただきたいと思います(図6).日々の開発業務に追われ,先行きが見えない状況の中でも,自分なりにキャリア・デザインができていれば,するべきことを見失わないでしょう.
自分は何をしたいと思っているのか? 何をしているときに喜びを感じるのか? 何をすれば期待される成果を上げられるのか?
などを自問自答してみてください.目標キャリアが決まれば,どのようなスキルが不足しているのかも認識できます.中長期的な目標とキャリア・パスを描きつつ,1~2年先のキャリアアップを図ることができます.
図6 なりたいキャリアを目標にスキルアップを図る
ここに示したキャリア・パスはあくまでも例にすぎない.これ以外のキャリア・パスも存在するし,こうでなくてはならない,ということはない.