つながるワイヤレス通信機器の開発手法(6) ――原理設計を行う 通信工学のおさらい
アナログ変調は,音声や映像などのアナログ信号を変調器に入力し,復調器からアナログ信号を取り出す方法である.一方,ディジタル変調はディジタル信号'0','1'を変調器に入力する方法である(図9).ディジタル変調を利用してアナログ情報を転送する場合,アナログ信号を対応するディジタル信号に一度変換してから変調を行う(図10).この変換を符号化/復号化と呼ぶ(詳細は後述).
以前は,変調や復調にアナログ回路が多く使われていたが,最近はディジタル回路で実現される場合が多い.場合によってはDSP(ディジタル信号処理プロセッサ)で変調/復調する場合もある.
〔図9〕アナログ変調とディジタル変調
アナログ変調は,アナログ信号を変調器に入力し,復調器からアナログ信号を取り出す方法である.一方,ディジタル変調はディジタル信号'0','1'を変調器に入力する方法である.
〔図10〕変調/復調と符号化/復号化の関係
ディジタル変調でアナログ情報を転送する場合,アナログ信号を対応するディジタル信号に一度変換してから変調する.この変換を符号化/復号化と呼ぶ.