つながるワイヤレス通信機器の開発手法(6) ――原理設計を行う 通信工学のおさらい
変復調回路は,三角関数やそのほかの数学的な検討・検証をもとに設計を進めるため,シミュレーションを多用する.シミュレーションにはC言語やMatlabなどが使用される.本文中に何回か出てきた三角関数や対数関数については,高周波技術や変復調技術に携わる技術者はきちんと使いこなせるようにしてほしいものだ.最近は,シミュレータが発達しすぎて,ともすると何の計算を何のためにやっているのか理解していないエンジニアもいるような気がする.図16に示す三角関数の公式や,対数-真数変換,対数の計算ぐらいはできるようにしておいてほしい.
〔図16〕基礎的な数学公式
ここに示す三角関数の公式や,対数-真数変換,対数の計算ぐらいはできるようにしておいてほしい.