つながるワイヤレス通信機器の開発手法(4) ――ハードウェアとソフトウェアを切り分ける

太田博之

tag: 組み込み

技術解説 2003年2月14日

 製品機能を決定すると,次はハードウェアとソフトウェアのどちらでその機能を実現するかを考えなくてはならない.この作業を「ハードウェアとソフトウェアの切り分け」と言う.今回は,その切り分けをハードウェア/ソフトウェア・エンジニアの特質の違いや製品を市場に送り込む時期などを考慮しながら解説する.  (編集部)

 ちまたにあふれているほとんどの電化製品には,「マイクロプロセッサ」と呼ばれるコンピュータが搭載されている.このマイクロプロセッサはソフトウェアによって制御され,製品機能の一部を実現する.携帯電話やBluetoothなどのワイヤレス機器にもこのマイクロプロセッサが搭載されている.

 ワイヤレス機器を設計する場合,製品機能のうちどの機能をハードウェアで行い,どの機能をソフトウェアで行うかを決める必要がある.この作業をハードウェアとソフトウェアの切り分けと呼ぶ.この切り分けを日本ではよく「トレードオフ」という表現を使っている.しかし,「切り分ける」が動詞であることを考えると,「ハードウェアとソフトウェアのトレードオフに基づく設計を行う」という言いかたが正しいと思う.英語でこの作業を表す場合,切り分けには"partitioning"ということばを使うことが多い.

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