組み込みシステム設計者のためのLIN2.0マイコン実装術(中編) ――使用するCPU性能に応じたオプション選び
● フレーミング・エラーを使ってブレーク検出を簡便に
図2のUARTフォーマットを見てください.フレーミング・エラーとは,ストップ・ビットにおけるサンプリングで,"L"レベルが検出された場合に発生するエラーです(ストップ・ビットは1ビットの"H"レベル).フレーミング・エラーが発生するまでにサンプリングされた情報は,UARTの受信バッファ(シフト・レジスタ)に入っているので,受信バッファがゼロでフレーミング・エラーが発生したということは,すなわち,少なくとも9.5ビット(=スタート・ビット1ビット+データ・ビット8ビット+ストップ・ビットのサンプリング位置までの0.5ビット)の幅のロー・パルスを検出できたと解釈できるわけです.