組み込みシステム設計者のためのLIN2.0マイコン実装術(中編) ――使用するCPU性能に応じたオプション選び

舘 伸幸

tag: 組み込み

技術解説 2006年1月17日

 また,スポラディック・フレーム用のスロットが巡ってきたときに,関連する信号の変更が何もない場合は,空きスロットのままにしてマスタは何も送信しません.図9の例は,マスタが信号の変更を通知する場合,つまりマスタ・ノード(のスレーブ・タスク)がレスポンスを送信する場合のみを示しています.しかし,無条件フレームと同じように,publisherがスレーブ・ノードの場合もありえます.

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図9 スポラディック・フレーム
通常,スポラディック・フレームのためのスロットは空(何も通信されない)である.図の2番目のスロットでは,それ以前に0x22のフレームに含まれる信号の更新イベントがあったため,スポラディック・フレームが送信されている.図中のフレーム・スロットは連続している必要はなく,途中にスケジュール定義された別のフレーム・スロットがあってもよい.

4) 診断フレーム(diagnostic frame)

 診断フレームは,ノード・コンフィグレーションと診断用にIDが割り当てられているフレームのことです.診断の要求には0x3cを使用し,診断結果の吸い上げには0x3dを使用します.詳細は仕様書群の中の"Diagnostic and Configuration Specification"に記述されています.

5) ユーザ定義フレーム(user-defined frame)

 ユーザ定義フレームは,クラスタとして何か特別な機能を持ったフレームを追加定義したいときに使用します.IDは0x3e一つだけなので,追加定義できるフレームは1種類です.

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