組み込みシステム設計者のためのLIN2.0マイコン実装術(中編) ――使用するCPU性能に応じたオプション選び

舘 伸幸

tag: 組み込み

技術解説 2006年1月17日

 スレーブ・ノードは起動時に初期NADをRAMにコピーし,自分のNADとします.この状態でマスタから保護IDが割り当てられるのを待ちます(マスタの保護ID割り当てについては,本仕様書の"2.5.1 Assign frame identifier"に記述されている).保護ID割り当ての際にマスタから送信されるフレーム(リクエスト)の構造を表1に示します.このリクエストでNADとメーカIDが一致したスレーブ・ノードの指定メッセージIDが,D5で指定される保護IDに関連づけられます.このリクエストへのレスポンスはオプションです.スレーブ・ノードのプロパティを読んで,保護IDへの関連づけがうまくいったかどうかを確認することも可能です(表2).また本仕様書では,ノード・コンフィグレーションに用いるフレームを定義しています(表3)

 

表1 保護IDの関連づけ

NAD
PCI
SID
D1
D2
D3
D4
D5
NAD
0x06
0xb1
メーカID
下位バイト
メーカID
上位バイト
メッセージID
下位バイト

メッセージID
上位バイト

保護ID

表2 プロパティ読み出し

NAD
PCI
SID
D1
D2
D3
D4
D5
NAD
0x06
0xb2
保護ID
メーカID
下位バイト
メッセージID
上位バイト

機能ID
下位バイト

機能ID
上位バイト


表3 ノード・コンフィグレーション用のフレーム

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