組み込みシステム設計者のためのLIN2.0マイコン実装術(中編) ――使用するCPU性能に応じたオプション選び
スレーブ・ノードは起動時に初期NADをRAMにコピーし,自分のNADとします.この状態でマスタから保護IDが割り当てられるのを待ちます(マスタの保護ID割り当てについては,本仕様書の"2.5.1 Assign frame identifier"に記述されている).保護ID割り当ての際にマスタから送信されるフレーム(リクエスト)の構造を表1に示します.このリクエストでNADとメーカIDが一致したスレーブ・ノードの指定メッセージIDが,D5で指定される保護IDに関連づけられます.このリクエストへのレスポンスはオプションです.スレーブ・ノードのプロパティを読んで,保護IDへの関連づけがうまくいったかどうかを確認することも可能です(表2).また本仕様書では,ノード・コンフィグレーションに用いるフレームを定義しています(表3).
NAD
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PCI
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SID
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D1
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D2
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D3
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D4
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D5
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NAD
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0x06
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0xb1
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メーカID
下位バイト |
メーカID
上位バイト |
メッセージID
下位バイト |
メッセージID |
保護ID
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NAD
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PCI
|
SID
|
D1
|
D2
|
D3
|
D4
|
D5
|
NAD
|
0x06
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0xb2
|
保護ID
|
メーカID
下位バイト |
メッセージID
上位バイト |
機能ID |
機能ID
上位バイト |