時刻認証と連携可能な通信プロトコルをRFIDタグに応用 ――「時」をめぐる新しいビジネスと技術を開拓する

松井 幸夫

tag: 組み込み

技術解説 2004年7月28日

●○● Column ●○●
◆食品の安全性に対する「RFセンシングTAG」のアプローチ◆

 最近,食品の安全性に関する話題が,毎日のように新聞紙上に掲載されています.BSE(牛海綿状脳症)問題の発生をきっかけに,食品の安全性を確認する手段として考えられたのが,食のトレーサビリティ・システムです.また,食品の品質管理の手法としてHACCP(hazard analysis and critical control points,「ハサップ」と呼ばれる)が定着しつつあります.BSEだけでなく,鯉ヘルペス事件,鳥インフルエンザ事件などの発生もあり,よりいっそう,食品の安全性と管理体制の確保が求められています.

 筆者らが開発した「RFセンシングTAG」は,これまでのパッシブ(受動型)のRFIDタグと異なり,食品の流通過程の運搬・保管環境の状態を測定するとともに,タグ自体がその食品の履歴を詳細に管理・保存します.必要な情報が実際の食品に付随して動くことによって,基本的に「後追い」であるトレーサビリティにとどまらず,より能動的な「食の安全」のシステム構築に役立つと考えています.

 さらに,「時刻認証」と組み合わせることにより,管理システムおよび保管データの信頼性を完全なものとすることができます.

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図A 食の安全性をRFセンシングTAGで実現する
RFセンシングTAGは,食品トレーサビリティ(生産地から消費地までの軌跡)の確保と同時に,加工・流通の効率化・システム化に寄与する.

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