2.5G/3G携帯電話の要素技術 ――通信以外の機能が充実し,複合サービス端末へ変身
2.5G/3G携帯電話には,表1に示す機能のいずれかが搭載されています.これらの機能の多くは,通信技術と直接関係がありません.どちらかと言うと,通信以外の技術が進歩して新しい機能(アプリケーション)が実現されたと言えそうです.携帯電話の構造を大ざっぱに示すと,図2のような階層構造になります.通信方式が異なる携帯電話は,主に通信制御ソフトウェアと高周波回路の部分が異なっています.一方,通信方式が異なっていても,アプリケーションとユーザ・インターフェースの部分が共通 であることは珍しくありません.
以下では,2.5G/3G携帯電話に備わる機能の実現方法について,ソフトウェアとハードウェアの両面から説明します.表1に各機能を実現する手段をまとめました.なお,インターネットとは,NTTドコモの「iモード」のようにインターネット上にあるサーバ・アプリケーションと連動して実現している機能を示しています.
〔表1〕2.5G/3G携帯電話の機能と実現手段
機能を実現する際に利用している手段を○で示している.
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機 能
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ソフトウェア
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ハードウェア
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インターネット
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| ディジタル・カメラ |
○
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○
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| 赤外線通信 |
○
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○
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| カラー大型液晶パネル |
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○
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| 外部記憶メディア |
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○
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| かな漢字変換 |
○
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| 多音着信音 |
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○
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○
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| Bluetooth通信 |
○
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○
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| 3次元グラフィックス |
○
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○
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| GPSを使った位置認識 |
○
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○
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○
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〔図2〕 携帯電話の構造
通信方式が異なる機種は,通信制御ソフトウェアと高周波回路の部分が異なる.
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ユーザ・インターフェース
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アプリケーション
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通信制御ソフトウェア
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高周波回路
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