高速インターフェース規格ガイド ――Serial ATA,3GIO,InfiniBandから10GビットEthernetまで
用語解説
■伝送速度とデータ転送速度
伝送速度は通信の世界で,データ転送速度はパソコンの世界で使われることが多い.どちらも1秒間に送られる信号(情報)の量(ビット)を表す.
■帯域幅
データ通信においてデータを送受信する速度,あるいは一つの通信チャネル当たりのデータ転送能力を示す.単位はbpsやバイト/sが一般的.通信速度と同じ意味で使われることも多い.通信速度が速いことを帯域幅(バンド幅)が広いと言う.
■ポイント・ツー・ポイントとピア・ツー・ピア
ピア・ツー・ピアは,パソコンどうしを対等に接続する(例えば専用のファイル・サーバを必要としない)システム.ポイント・ツー・ポイントは,回線の接続形態の一つ.装置間を1対1で接続する構成.ピア・ツー・ピアと同じ意味で使われることもある.
■ホット・スワップとホット・プラグとプラグ・アンド・プレイ
ホット・スワップは,コンピュータの電源を落とすことなく周辺機器の脱着が可能な機能のこと.ホット・プラグは,ホット・スワップとほぼ同義語.いわゆる活線挿抜のこと.プラグ・アンド・プレイは,周辺機器を接続するとき,手作業で設定しなくてもシステムが自動的に認識する機能のこと.
■アクノリッジ
データが正しく送られたことを受信側が送信側へ報告すること,またはその信号.
■アービトレーション
日本語では「調停」.複数のノードがバスの使用権を競い合うとき,それらのノードに使用権をうまく割り当てること,またはその状態.
■IEC(International Eletrotechnical Commission)61883
IEEE 1394を介して特定のAV機器のデータを制御するための仕様.
■5C(Five Company)Digital Transmission Content Protection(DTCP)
パソコンやDVDプレーヤ,ディジタル・テレビなど,IEEE 1394を使って接続したディジタル装置間のコンテンツ保護規格.暗号プロトコルを定義してオーディオ・ビデオのコンテンツを不法コピーから保護する.日立製作所,米国Intel社,松下電器産業,ソニー,東芝の5社が共同で開発した.