高速インターフェース規格ガイド ――Serial ATA,3GIO,InfiniBandから10GビットEthernetまで

tag: 組み込み 半導体

技術解説 2002年6月17日

8.InfiniBand

ネックのI/O部をスイッチ構成で解決

小池浩之

 InfiniBandアーキテクチャは,Next Generation I/O(NGIO)とFuture I/Oが統合されて生まれたI/Oアーキテクチャであり,サーバとI/Oデバイスの間およびサーバどうしの間のデータ転送性能を向上させる新しいI/O技術です.InfiniBandでは,プロセッサが「ロード」と「ストア」を用いてI/Oレジスタにアクセスするのではなく,「DMAスケジューリング」を用いてデータ転送を行います.データはプロセッサを介さずに転送されるため,プロセッサの負荷の軽減が期待できます.

 チャネル・アダプタは,サーバを含む各エンド・ノードにおけるファブリック(スイッチ網)に接続するための要素であり,ホスト・チャネル・アダプタ(HCA)とターゲット・チャネル・アダプタ(TCA)が規定されています(図9).各チャネル・アダプタは一つ,または複数のポートを持ち,各ポートは通常スイッチに接続されます.

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〔図9〕 InfiniBandの構成要素
ホスト・チャネル・アダプタ(HCA)とターゲット・チャネル・アダプタ(TCA)は,一つまたは複数のポートを持ち,通常各ポートはスイッチに接続される.物理的な接続およびノード間のデータ・ルーティングにはスイッチ・ファブリックを用いる.これにより,共有バスにおけるバス幅などの制限の問題を解決できる.さらにスイッチやルータを用いた冗長構成が可能となるため,高い信頼性と可用性を実現できる.

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