低コスト・低消費電力のカーナビ・システムを構築するためのハード&ソフト設計 ――拡張性のあるプロセッサ・ベースの開発プラットホーム作り
2.プラットホームとしてのソフトウェア
図3に,図2のハードウェアを用いたナビゲーション・システムにおけるソフトウェア・モジュールの構成を示します.それぞれのモジュールを個別に注目するのではなく,エンド・ユーザの視点でソフトウェアを確認できるようにしています(コラム「カー・ナビゲーション・システムにおけるソフトウェア処理」を参照).これは,モジュールどうしがどのような相互作用を及ぼしているのかを把握するときにも役立ちます.
図3 ソフトウェアのインターフェース
図2のハードウェアにおけるソフトウェア・モジュールの構成を示す. CANバスからは自動車の状態に関する多くの情報が得られる.この情報を用いて,例えば,運転者側のドアが開いた時点でBlackfinプロセッサのCANコントローラにトリガをかけ,ナビテーション・システムの立ち上がり時間を早くすることもできる.