低コスト・低消費電力のカーナビ・システムを構築するためのハード&ソフト設計 ――拡張性のあるプロセッサ・ベースの開発プラットホーム作り
ここでは,カー・ナビゲーション・システムのプラットホーム基板の開発事例を紹介する.ここで取り上げるのは,低価格帯のシステムをターゲットとしたボードである.一つのプロセッサで測位や電子地図表示,音声ガイダンスなどの処理を行うためには,ソフトウェアを開発する際に各処理に必要なCPUパワーを考慮してタスクを振り分ける必要がある. (編集部)
以前は高級車だけに搭載されていたカー・ナビゲーション・システムですが,今や大衆車にまで急速に普及してきています.近い将来,快適な経路探索を提供するこうしたシステムは,すべての車に搭載されることになると思われます.あるいは,すべての自動車に搭載とまではいかないまでも,メーカ・オプションとして比較的低価格で提供されることになるでしょう.すでに価格対性能比に優れた製品も登場しており,こうした予測は現実のものとなりつつあります.