低コスト・低消費電力のカーナビ・システムを構築するためのハード&ソフト設計 ――拡張性のあるプロセッサ・ベースの開発プラットホーム作り

Paffen Matthijs

tag: 組み込み

技術解説 2006年3月 1日

 RFフロントエンドLSIは,1.575GHzのL1バンド注1をミキシングして,相関ユニットに渡します.GPS衛星の信号が劣化しても位置を見失わないようにするため,GPS衛星からの信号とは別に,三つの信号を取得しています.この三つの信号を組み合わせる「推測航法」により,トンネルの中などでの自動車の位置精度が向上します.一つ目の信号は,角速度センサから得られる2次元の加速度(測定値)です.リアルタイム・クロックと元の方向をもとに,新しい方向を推測できます.二つ目と三つ目の信号はCANバス経由で得られる速度と方向(自動車が前進しているのか後進しているのか)に関する情報です.

 一般に,推測航法とGPSを組み合わせて使用する場合,それぞれの情報に重み付け(指標)を施します.推測航法の場合は何度も急旋回したときは精度が低下しますが,GPSの場合はGDOP(幾何学的測定精度)に応じて位置精度が低下します.この指標は,衛星の数と衛星間の距離を考慮して,推定した位置の品質を表します.

 注1;L1バンドとは,現在,民間用GPSに割り当てられている周波数(1.57542GHz)のこと.

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